海と船なるほど豆事典船のなるほど

船は何人で動かすの

 現代の外国航路の大型原油タンカーやコンテナ船などの貨物船は、約22~24名の乗組員で動かしています。大きさのわりには少ないと思いませんか。それは船の仕事がコンピューター化されるなどして、合理化され、陸上でもサポートできるようになったからです。

 かつて1950年代中ごろの、1万tぐらいの貨物が積める貨物船には50名もの船員が乗っていました。多くの仕事を人力でおこなっていたので、たくさんの人数が必要だったのです。1960年代中ごろになると、船内のいろいろな機械の自動化や電子化が進み、人手がなくても船を安全に走らせることができるようになりました。そのため、1980年代中ごろには1950年代中ごろの半分ぐらいの人数で動かせるようになりました。

 船の最高責任者は船長です。そのほかの乗組員は甲板部、機関部、事務部にわかれて仕事をしています。甲板部はおもに船の運航や貨物の積みおろしの管理をします。機関部はおもにエンジンの操作や点検などをします。事務部は船員の食事をつくったりするのがおもな仕事です。最近の船は、兼務で通信士の仕事をおこなっています。

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