海と船なるほど豆事典海の生物のなるほど

種の減少ってなに

 地球上にはたくさんの種類の生物がいますが、いまその種がどんどん少なくなっています。毎年、およそ数万種もの野生生物が絶滅する心配があるといわれています。

 海に住む生物も世界中で少なくなっています。その大きな原因は乱獲です。魚をとる技術が進むと、必要以上に魚をとってしまうことがあります。また、人間はある種の魚だけを選んでとることができます。そのためマグロやヒラメといった、高い値段で売れる魚などの数が大きく減ってしまったのです。このようにある種の生物が急げきに減ると、海の生態系のバランスがこわれてしまいます。

 また、建設工事をするときにつかう砂利を海底からとったり、船が安全に航海できるように海底を掘ったりしています。これらはわたしたちの暮らしには必要なことですが、海底が荒れて生物の住み家や産卵場所がなくなったり、海水がにごって、ある種の生物にとっては住みにくくなってしまうのです。そのため食物連鎖の輪が途切れ、海も汚れてきます。

 ゴミも問題です。海に捨てられたスナック菓子の袋やビニール袋をえさとまちがえて食べて、死んでしまうウミガメやクジラがいます。また、古くなって海に捨てられた漁網やひもにからまって死ぬオットセイやアシカもいます。ゴミによって死んでいく生物も、少なくないのです。

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