船や港の新聞コンクール「ジュニア・シッピング・ジャーナリスト賞」 国土交通大臣賞の表彰式を開催
2025.03.21 (fri)
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海運、港湾など海事産業をテーマにした小中高生向け新聞コンクール「2024年度ジュニア・シッピング・ジャーナリスト賞」のグランプリである「国土交通大臣賞」(小学生部門、中学生・高校生部門)の表彰式を開催しました。
小学生部門、中学生・高校生部門ともに、3月18日国土交通省海事局で、髙田公生海事局総務課長より狭山市立新狭山小学校の阿部 一葉(あべ かずは)さん、足立区立千寿青葉中学校の杉本 優真(すぎもと ゆうま)さんに、それぞれ表彰状と記念品が贈られました。
大臣選評と受賞コメント、賞の概要は以下のとおりです。
小学生部門の阿部さん
中学生・高校生部門の杉本さん
〇国土交通大臣賞受賞作品への中野洋昌大臣選評
小学生部門「物流業界の救世主 RORO船」
(狭山市立新狭山小学校 阿部 一葉さん作)
色鮮やかでバランスよくレイアウトされ、読みやすくまとめられています。自身がインタビューをおこない、体験した内
容を記事に落としこんだ、努力がうかがえる作品です。最近の海運の話題も多く取り入れており、非常に読み応えがあり
ます。
中学生・高校生部門「海運は日本の生命線 船のお仕事新聞」(足立区立千寿青葉中学校 杉本 優真さん作)
海の上で活躍する船員にフォーカスし、読み手を意識した作品に仕上がっています。働き手の視点も交えながら日本の海
運の重要性を伝える素晴らしい作品です。さまざまな角度から緻密に調べ上げており、新聞としての完成度が非常に高い
です。
〇授賞コメント(要旨)
阿部 一葉さん「まさか自分が大臣賞に選出されると思っていなかったので、すごく嬉しいです。RORO船について興味を持ち、取材を通じて詳しく調べてみたら面白かったです。海なし県の埼玉で育ったので船は遠い存在だと思っていましたが、作品作りを通じて、改めて船は大切な存在だと感じました。」
杉本 優真さん「最初は信じられませんでしたが、大臣賞を受賞することができて、とても嬉しく思います。海運について調べるのは大変でしたが、実際に取材をするのは楽しかったです。祖父が船に関係する仕事をしているので、家でも船や海の話はしていますが、実際に調べてみると、改めて海運の重要性が分かったので、良かったです。」
「ジュニア・シッピング・ジャーナリスト賞」について
四方を海に囲まれた日本は、水産資源や観光など海の恩恵を受ける一方、せまい国土から採れる必要な資源の量は限られています。そのため、私たちのくらしに必要な食料やエネルギー資源の多くを海外からの輸入に頼っています。そしてそのほぼ100%を船で日本へ運んでいます。
「ジュニア・シッピング・ジャーナリスト賞」は全国の小学生・中学生・高校生の皆さんに、それら貿易を担う「海運」などの海事産業やそれにかかわる「船」や「港」について学び、その重要性を理解してもらいたいと2013年から開催し、今年度で12回目を迎えました。
2024年度も全国から多くの素晴らしい作品が1,503点集まりました。子どもジャーナリストたちの作品を通して、1人でも多くの人に海事産業や「船」、「港」の大切さを理解し、身近に感じてほしいと願っています。
審査委員(敬称略)
歌手・エッセイスト・教育学博士 アグネス・チャン
全国新聞教育研究協議会理事長 小林豊茂
東京海洋大学教授 黒川久幸
公益財団法人日本海事広報協会理事長 岡部直己
主催
公益財団法人日本海事広報協会
後援
国土交通省、文部科学省、海上保安庁、全国連合小学校長会、全日本中学校長会、全国高等学校長協会、全国市町村教育委員会連合会、全国新聞教育研究協議会、一般社団法人日本船主協会、一般社団法人日本造船工業会、一般社団法人日本中小型造船工業会、公益社団法人日本港湾協会、日本内航海運組合総連合会、一般社団法人日本旅客船協会
「ジュニア・シッピング・ジャーナリスト賞」は、公益財団法人日本海事センターからの補助を受けて実施しています。