2024年度「ジュニア・シッピング・ジャーナリスト賞」 全賞の決定について

2025.01.27 (mon)

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海運、港湾など海事産業をテーマにした小中高生向け新聞コンクール2024年度「ジュニア・シッピング・ジャーナリスト賞」(主催・公益財団法人日本海事広報協会、会長・針谷雄彦)の全賞が決定した。

グランプリの「国土交通大臣賞」は1月22日、中野洋昌国土交通大臣が選考を行い、小学生部門、中学生・高校生部門それぞれ1作品が受賞。

準グランプリの「日本海事広報協会会長賞」ほか「優秀賞」「日本船主協会会長賞」「日本造船工業会会長賞」「日本港湾協会会長賞」「日本内航海運組合総連合会会長賞」「日本旅客船協会会長賞」等各賞は、124日にアグネス・チャン氏ら4名の審査委員により審査会を開催し、決定した。

小学生部門

「物流業界の救世主 RORO

埼玉県 狭山市立新狭山小学校 5年 

阿部 一葉 (あべ かずは)

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<選評>

『色鮮やかでバランスよくレイアウトされ、読みやすくまとめられています。自身がインタビューをおこない、体験した内容を記事に落としこんだ、努力がうかがえる作品です。最近の海運の話題も多く取り入れており、非常に読み応えがあります。』

中学生・高校生部門

「海運は日本の生命線 船のお仕事新聞」 

東京都 足立区立千寿青葉中学校 1年 

杉本 優真(すぎもと ゆうま)

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<選評>

『海の上で活躍する船員にフォーカスし、読み手を意識した作品に仕上がっています。働き手の視点も交えながら日本の海運の重要性を伝える素晴らしい作品です。さまざまな角度から緻密に調べ上げており、新聞としての完成度が非常に高いです。』

2024年度入賞者一覧↓↓

2024JSJ受賞者一覧.pdf

2024年度審査委員と総評(順不同・敬称略)

歌手・エッセイスト・教育学博士 アグネス・チャン

今年の作品を読ませてもらうと、船や港に関わる過去・現在・未来を感じることができました。これまでの船の歴史や現在海で働いてる人たちの役割や課題、そして海に関わる産業の未来像や今後の環境問題も含めて、どれも具体性があり説得力がありました。本当にあらゆる角度から調べ上げていて、興味深く読ませていただきました。なによりも若い皆様が強い関心を持って海や船のことを考えてくれているのは嬉しく思います。

全国新聞教育研究協議会 理事長 小林豊茂

小学生部門は見学会や旅行先などの実体験の中で興味関心を持ち、作品制作へ繋がっている部分を多く感じられました。特に手書きの作品は読み応えがあり、楽しく審査させてもらいました。中学生・高校生部門は、「海運」「物流」だけではなく、働く人にスポットを当てるなど内容の視点が面白く感じました。漠然としたテーマではなく、自分なりに調べた具体性のある作品テーマが多く、素晴らしく思います。

東京海洋大学 教授 黒川久幸

環境や物流などの世界的な課題のテーマだけではなく、「船酔い」などのユニークなテーマも多く、非常に楽しく読ませていただきました。自分が「なぜだろう?」と感じた中でテーマが仕上がっている作品を多く感じました。例えば「なぜ港の近くには工場が多くあるのか」といった疑問を持つと、船や港湾を身近に感じることができるのではないでしょうか。また、色使いやレイアウトも年々レベルが上がっているように感じます。

(公財)日本海事広報協会 理事長 岡部直己

今年も多くの素晴らしい作品をありがとうございます。全体的に独自視点で課題やテーマを設定されている作品を多く、読み手を意識した構成や工夫を多く感じました。情報化・IT化が進んでる中で、自分自身で現場に取材するなど、掘り下げ方に熱意を感じ、とても頼もしく思いました。ぜひ来年以降はお友達もお誘いのうえ、ご応募いただけると嬉しく思います。

2024年度「ジュニア・シッピング・ジャーナリスト賞」について 

四方を海に囲まれた日本は、水産資源や観光など海の恩恵を受ける一方、せまい国土から採れる必要な資源の量は限られています。そのため、私たちのくらしに必要な食料やエネルギー資源の多くを海外からの輸入に頼っています。そしてそのほぼ100%を船で日本へ運んでいます。

「ジュニア・シッピング・ジャーナリスト賞」は全国の小学生・中学生・高校生の皆さんに、それら貿易を担う「海運」などの海事産業やそれにかかわる「船」や「港」について学び、その重要性を理解してもらいたいと2013年から開催し、今年度で12回目を迎えました。

2024年度の応募数は1,503作品(小学生部門690作品、中・高校生部門808作品、チャレンジ部門5作品)でした。

主催団体 公益財団法人日本海事広報協会

後援 国土交通省、文部科学省、海上保安庁、全国連合小学校長会、全日本中学校長会、全国高等学校長協会、全国市町村教育委員会連合会、全国新聞教育研究協議会、一般社団法人日本船主協会、一般社団法人日本造船工業会、一般社団法人日本中小型造船工業会、公益社団法人日本港湾協会、日本内航海運組合総連合会、一般社団法人日本旅客船協会                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                         

「ジュニア・シッピング・ジャーナリスト賞」は、公益財団法人日本海事センターからの補助を得て実施しています。