「うみのフォトコンテスト2024」入賞作品発表!!

2024.10.28 (mon)

協会からのお知らせ

(公財)日本海事広報協会(会長・針谷 雄彦)は、広く一般の方々に、海の美しさを知り、海に親しみを感じていただくことを目的に、「うみのフォトコンテスト2024」を実施し、全国から3,044作品が集まりました。この度、第一線で活躍する写真家の先生方に審査いただき、応募作品の中から、入賞作品を決定いたしました。入賞作品は、当協会発行紙「海上の友」で公表するほか、入賞作品展の実施を企画する予定です。貴台におかれましては、本件についてご紹介いただきたく、何卒よろしくお願い申し上げます。

海へ出かけよう!「うみのフォトコンテスト2024」

主 催 公益財団法人日本海事広報協会

応募総数 3,044作品

審査員 熊切大輔(公益社団法人日本写真家協会 会長)、中村武弘(海洋写真家)、

水本俊也(写真家)、岡部直己 (日本海事広報協会 理事長)


最優秀賞(1点)

最優秀賞 10_接戦(海のフォト2024) - まさはる.jpg

藤松  政晴

選評  白熱したレース展開が伝わる一枚。オールを漕ぐベストなタイミングを捉えています。跳ね上がる水しぶき、漕ぎ手の必死な表情などから迫力が伝わります。海を舞台とした人々の"生きる力"が込められた作品です。


優秀賞(3点)

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西垣 聡一

選評  手前に写るボートと奥に見えるクレーン、大きな港町なのかと想像できます。 何気ない生活の中にある海の表情もそこに住む人々にとっては、かけがえのない風景なのではないでしょうか。そんな穏やかな空気が写る作品です。


優秀賞 05_7C9468D9-BE50-4A30-9BDE-863256FF64A7 - ゴディバ.jpeg

島田 知世子

選評  初めて見た大きな船に驚いているのでしょうか。それとも自分が乗ってきたフェリーを振り返って見ているのでしょうか。何かに惹かれて船を眺めている女の子の表情が後ろ姿から想像できるような1枚です。


優秀賞 26_IMG_2176.jpeg

はっち

選評  海辺の少女。ジャンプする猫のタイミング。映画の中の静寂なワンシーンを切り取ったような温かさを感じる一枚です。猫の尻尾の形や少女の視線が猫へ向けれらた点などが、写真が「瞬間の芸術」と呼ばれる所以です。


特別賞(3点)

特別賞 03_IMG_1741 - Kosuke Fujishima.jpeg

藤島 皓介


特別賞 07_DSC_4410_DxO_DxO_01 - 福田康幸.JPGのサムネイル画像

福田 康幸


特別賞 20_DSC_0970.jpeg

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審査員総評

熊切大輔 (公益社団法人日本写真家協会 会長)

一言で海と言っても様々なシーンが存在します。大自然の脅威を感じるものから何気ない日常。そんなバラエティに富んだ表情を今回は多く拝見いたしました。海は人の心を揺さぶります。良いときも悪いときも常にそこにあり、わたしたちの周りに存在し続けています。そんな中で楽しそうだったり、一生懸命だったりと活き活きした人々の表情が多く写っていて、皆さんの作品で心が暖かくなりました。

中村武弘(海洋写真家) 

人の写っている作品が多く、海の楽しさという部分で、家族や旅先で見つけた人のいる景色が、写真を撮る人の心を動かしているのだと思います。風景の作品については海と言えば夏なのでもう少し夏らしいものがあれば良いなと思いました。明るい陽気なイメージや写真から蒸し暑さが伝わるような作品を見たかったです。海の生物だけを撮った作品は少なく、水族館のショーの写真などもあれば良かったと思いました。船も少ないですが、日本各地に世界中から客船が訪れ、港に行けば多くの船舶が行き交っているので、船を撮る人が増えることを期待したいです。

作品の選定について、上位の作品はすぐに選ぶことができました。一枚の中に物語を感じるものが上位の作品にはありました。全体を通して感じたのは、何を見て欲しいのか分からない、見て欲しいものが分かっても構図が勿体無い作品が多く、そういうところを意識して撮影すれば良い作品が撮れるようになるので皆さんの今後に期待したいです。

水本俊也(写真家) 

「うみのフォトコンテスト2024」には3,000を超える作品応募があったとのこと、驚きました。日常的に写真がより身近になったことを改めて実感したからです。様々な視点による海に関する作品をお寄せいただくことで、自然の多様性が浮かび上がってきます。そうした観点で、審査した結果である最優秀賞、優秀賞(ならびに特別賞)に選ばれた作品をぜひご覧ください。

反面、全体的には日常における「海の存在」を意識的に切り撮った作品が少なかったように思いました(次年度以降のさらなる応募に期待を込めて)。海は私たちの生活を育む母なる場所です。時に猛威をふるうこともありますが、生命の誕生と生活の維持をつかさどるこの大切な場所を見つめ、感じ続け、写真を通じて繋がっていけたらと願います。