船や港の新聞コンクール「ジュニア・シッピング・ジャーナリスト賞」 国土交通大臣賞の表彰式を開催
2024.03.15 (fri)
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海運、港湾など海事産業をテーマにした小中高生向け新聞コンクール「2023年度ジュニア・シッピング・ジャーナリスト賞」のグランプリである「国土交通大臣賞」(小学生部門、中学生・高校生部門)の表彰式を開催しました。
小学生部門、中学生・高校生部門ともに、3月13日国土交通省海事局で、海谷厚志海事局長より中央区立明正小学校の瀬之上 綾音(せのうえ あやね)さん、横浜市立田奈中学校の加藤 望実(かとう のぞみ)さんに、それぞれ表彰状と記念品が贈られました。
大臣選評と受賞コメント、賞の概要は以下のとおりです。
小学生部門の瀬之上さん
中学生・高校生部門の加藤さん
〇国土交通大臣賞受賞作品への斉藤鉄夫大臣選評
小学生部門「カーボンニュートラルの波に乗れ!夢のゼロエミッション船を調査せよ」
(中央区立明正小学校 瀬之上 綾音さん作)
カーボンニュートラルをテーマにさまざまな船を紹介しながら、詳しく、丁寧にまとめられています。大きな視
点から興味を持ち、自分自身が体験した内容を記事に落とし込んだ素晴らしい作品です。イラストも可愛らしく、
綺麗な色彩で構成されていたことも、選定に際しての決め手となりました。
中学生・高校生部門「俺の機関紙『羅針盤』」(横浜市立田奈中学校 加藤 望実さん作)
海運業における課題について、統計データやグラフを活用しながら構成された完成度の高い作品です。自らの考
察を示しながら、読者を引き込ませる文章表現も素晴らしいです。インパクトのあるタイトルからも作者の熱い
想いを感じました。
〇授賞コメント(要旨)
瀬之上 綾音さん「造船の研究者であった祖父に憧れて、1年生から毎年挑戦してきたので、とても嬉しいです。この新聞で、ゼロエミッション船実現に向けた明るい未来予想図があることを伝えたいです。そして日本が再び造船業で世界をリードし、「造船ニッポン」となる日を願っています。」
加藤 望実さん「僕は船員になることが夢であり、新聞をつくるなら船について書こうと決めました。物流問題の裏に船の必要性が高まっていますが、肝心の船員が足りない状況です。特に若手船員の定着率の低さが問題になっています。そういった問題も皆に知ってもらいたい、それを解決していきたいという思いからコンクールに応募しました。」
「ジュニア・シッピング・ジャーナリスト賞」について
四方を海に囲まれた日本は、水産資源や観光など海の恩恵を受ける一方、せまい国土から採れる必要な資源の量は限られています。そのため、私たちのくらしに必要な食料やエネルギー資源の多くを海外からの輸入に頼っています。そしてそのほぼ100%を船で日本へ運んでいます。
「ジュニア・シッピング・ジャーナリスト賞」は全国の小学生・中学生・高校生の皆さんに、それら貿易を担う「海運」などの海事産業やそれにかかわる「船」や「港」について学び、その重要性を理解してもらいたいと2013年から開催し、今年度で11回目を迎えました。
2023年度も全国から多くの素晴らしい作品が1,307点集まりました。子どもジャーナリストたちの作品を通して、1人でも多くの人に海事産業や「船」、「港」の大切さを理解し、身近に感じてほしいと願っています。
審査委員(敬称略)
歌手・エッセイスト・教育学博士 アグネス・チャン
全国新聞教育研究協議会理事長 小林豊茂
東京海洋大学教授 黒川久幸
公益財団法人日本海事広報協会理事長 岡部直己
主催
公益財団法人日本海事広報協会
後援
国土交通省、文部科学省、全国連合小学校長会、全日本中学校長会、全国高等学校長協会、全国市町村教育委員会連合会、全国新聞教育研究協議会、一般社団法人日本船主協会、一般社団法人日本造船工業会、一般社団法人日本中小型造船工業会、公益社団法人日本港湾協会、日本内航海運組合総連合会、一般社団法人日本旅客船協会
「ジュニア・シッピング・ジャーナリスト賞」は、公益財団法人日本海事センターからの補助を受けて実施しています。