2023年度「ジュニア・シッピング・ジャーナリスト賞」 全賞の決定について
2024.01.26 (fri)
学校教育
海運、港湾など海事産業をテーマにした小中高生向け新聞コンクール2023年度「ジュニア・シッピング・ジャーナリスト賞」(主催・公益財団法人日本海事広報協会、会長・浅野敦男)の全賞が決定した。
グランプリの「国土交通大臣賞」は1月18日、斉藤鉄夫国土交通大臣が選考を行い、小学生部門、中学生・高校生部門それぞれ1作品が受賞。
準グランプリの「日本海事広報協会会長賞」ほか「優秀賞」「日本船主協会会長賞」「日本造船工業会会長賞」「日本港湾協会会長賞」「日本内航海運組合総連合会会長賞」「日本旅客船協会会長賞」等各賞は、1月25日にアグネス・チャン氏ら4名の審査委員により審査会を開催し、決定した。
小学生部門
「カーボンニュートラルの波に乗れ!夢のゼロエミッション船を調査せよ」
東京都 中央区立明正小学校 3年
瀬之上 綾音 (せのうえ あやね)
<選評>
『カーボンニュートラルをテーマにさまざまな船を紹介しながら、詳しく、丁寧にまとめられています。大きな視点から興味を持ち、自分自身が体験した内容を記事に落とし込んだ素晴らしい作品です。イラストも可愛らしく、綺麗な色彩で構成されていたことも、選定に際しての決め手となりました。』
中学生・高校生部門
「俺の機関紙『羅針盤』」 神奈川県 横浜市立田奈中学校 3年
加藤 望実(かとう のぞみ)
<選評>
『海運業における課題について、統計データやグラフを活用しながら構成された完成度の高い作品です。自らの考察を示しながら、読者を引き込ませる文章表現も素晴らしいです。インパクトのあるタイトルからも作者の熱い想いを感じました。』
2023年度入賞者一覧↓↓
2023年度審査委員と総評(順不同・敬称略)
歌手・エッセイスト・教育学博士 アグネス・チャン
今年も応募作品のレベルが非常に高く、審査が難しかったです。全体的に「海愛」「船愛」「港愛」が表現されている作品が沢山あって、とても嬉しく思います。
どの作品も特徴的で内容も深い部分まで詳しくまとめられて、とても感心ました。イラストも上手に工夫されている内容が多く印象的でした。
これからも皆さんが海への愛情を持ってもらえると嬉しいです。
全国新聞教育研究協議会 理事長 小林豊茂
今回は全体的に内容の濃い、幅広い視点のさまざまなテーマに基づく作品が多かったように感じます。大人が考えつかない切り口で、海事産業における子供ならではのテーマで調べ上げており、審査を通じて私自身も勉強になりました。
法令から迫る作品など、「へえ~」と思わず感心の声が出てしまう非常に読み応えのある作品も多数ありました。
素晴らしい作品を作ってくれる子供達、そして指導して手伝ってくださる先生たちや親御様に感謝します。
東京海洋大学 教授 黒川久幸
どの作品も楽しく読ませていただきました。一所懸命さや興味を持った内容を伝えたいという作者の想いを感じられる作品が多くありました。
その中でも海外の国々が海と船で繋がっていること、今日の紛争が起こっている世界において人と人が繋がることの重要性を訴えている作品が目につき、嬉しく思いました。
四方を海に囲まれ、船によって海外と繋がる日本のあり方に今後も関心を持ってもらえれば、有難いなと思います。
(公財)日本海事広報協会 理事長 岡部直己
今年も多くの素晴らしい作品をありがとうございます。本コンクールを通じて、自己体験や見聞を出発点に調べ学習や関係先への取材、発信することはとても重要な経験になると思います。
全体的に読み手を意識した啓発的な作品が多く、とてもレベルの高さを感じました。また、手書き作品では手書きの持つ温かさを再認識しました。今後の児童・生徒の皆さんの益々のご活躍をお祈り申し上げます。
2023年度「ジュニア・シッピング・ジャーナリスト賞」について
四方を海に囲まれた日本は、水産資源や観光など海の恩恵を受ける一方、せまい国土から採れる必要な資源の量は限られています。そのため、私たちのくらしに必要な食料やエネルギー資源の多くを海外からの輸入に頼っています。そしてそのほぼ100%を船で日本へ運んでいます。
「ジュニア・シッピング・ジャーナリスト賞」は全国の小学生・中学生・高校生の皆さんに、それら貿易を担う「海運」などの海事産業やそれにかかわる「船」や「港」について学び、その重要性を理解してもらいたいと2013年から開催し、今年度で11回目を迎えました。
2023年度の応募数は1,307作品(小学生部門817作品、中・高校生部門486作品、チャレンジ部門4作品)でした。
主催団体 公益財団法人日本海事広報協会
後援 国土交通省、文部科学省、全国連合小学校長会、全日本中学校長会、全国高等学校長協会、全国市町村教育委員会連合会、全国新聞教育研究協議会、一般社団法人日本船主協会、一般社団法人日本造船工業会、一般社団法人日本中小型造船工業会、公益社団法人日本港湾協会、日本内航海運組合総連合会、一般社団法人日本旅客船協会
「ジュニア・シッピング・ジャーナリスト賞」は、公益財団法人日本海事センターからの補助を得て実施しています。