船長が豊橋市の小学生に向けて海運や船員をテーマに授業を実施

2021.10.13 (wed)

協会からのお知らせ

(公財)日本海事広報協会と川崎汽船(株)は、緊急事態宣言が解除された2021年10月4日(月)に、豊橋市立牟呂小学校5年生全92名を対象に川崎汽船(株)船長による海運や船員をテーマとした出前授業を実施しました。
 同小学校5年生では、授業で『暮らしを支える海運と貿易』というテーマで、海上輸送を学んでいます。また、この出前授業に先立ち、児童たちには(一社)日本船主協会をはじめとした海事関係者から、船の役割を紹介したノートやDVD、パンフレット等、海事産業の資料がおくられました。

・出前授業の背景
両者は、豊橋市において、例年共同で川崎汽船(株)が運航する自動車専用船と自動車整備施設見学会、船長の出前授業を実施し、海事教育の浸透をはかってきましたが、昨年度に引き続き、新型コロナウイルスの影響から見学会等が実施できず、船長による出前授業のみの実施となりました。

・出前授業の内容
 当日は、川崎汽船(株)の日下部敏船長がゲスト講師として招かれました。授業は、三河港の説明からはじまり、船長自身の体験を交え「それぞれの船が何を運んでいるか」「船員の仕事」や「船での仕事の様子」などを伝えました。授業終了後は、元気よく手を挙げた児童たちから、「船のスピードはどのくらい出るのか」「海賊に襲われたらどうするのか」等、さまざまな質問が飛び出しました。

・出前授業を終えて
 日下部船長は「小学生との語らいは、通常の業務にはない緊張と刺激があり、大変貴重な良い経験となりました。私の話を聞いて、海運に関わる仕事に少しでも興味を持ってもらえたら嬉しい」と語ってくれました。
5 年生学年主任の天野朝代教諭は、「現在、タブレットや提供いただいた資料で授業を行っています。子どもたちに『船長が学校に来て教えてくれるんだよ』と話すと、歓声をあげました。実際に人と出会って、学んでいくことの価値が大きいことを感じました」と、話してくれました。

・今後の予定
 後日、同校では振り返り授業として、(公財)日本海事広報協会が制作した社会科副教材「海運と船と港の役割」を活用した授業が行われ、三河港にかかわる海事産業について学びます。
 同副教材を授業において活用いただくため、今年度完成した同市改訂版を、8月に全小学5年生を対象に配布しました。
当協会では、引き続き、豊橋市において、川崎汽船(株)をはじめとした海事関係者とともに、海事産業の見学会や出前授業等の海事教育を推進していきます。 



【小学校における副教材等による海事教育の推進事業】 協力団体(50音順)
(一社)日本港運協会、(公社)日本港湾協会、(一社)日本船主協会、
 (一社)日本倉庫協会、(一社)日本造船工業会、日本内航海運組合総連合会