海と船なるほど豆事典海の自然のなるほど
海流はどうしておきるの
海の水はたえず動いていますが、決まった向きに流れる「海流」があります。海流はおもに太陽の熱と風によっておこります。
赤道のまわりの海は、太陽の光を強く受けてあたためられます。赤道とは地球の南極点と北極点から、等しい距離にある地表面の点を結んだ線のことです。その反対に南極、北極に近い海は、太陽の光があまりとどかないので冷たいままです。水にはあたたかいところから冷たいところへ流れる性質があることから、あたたかい赤道の海水が南極や北極へ向かう流れがおきます。
また、海流は風の力によってもおきます。地球には偏西風と貿易風という強い風がふいています。たとえば北太平洋では、偏西風が北緯45度を中心としたあたりで、西から東へふいています。また、貿易風が北緯15度を中心としたあたりで、東から西へふいています。これらの強い風が海水を動かしています。
この太陽の熱と風によって生まれた海水の動きに、地球の自転、陸地や海底の地形がかさなりあって、海流の流れる向きが決まっていきます。