海と船なるほど豆事典海の自然のなるほど

潮の満ち引き

 海の高さは一定ではありません。1日2回、ゆるやかに高くなったり低くなったり、規則的に変わっています。これが潮の満ち引きで、おもに月の引力によっておきます。月に面した海はいつも満ち潮です。その反対側は月の引力の影響は弱いのですが、地球の自転の遠心力などにより、こちらも満ち潮になります。地球はおよそ24時間かけて自転していますが、海面はこの動きに合わせておよそ12時間で満潮から干潮へ、または、干潮から満潮へ、高さが変わります。この月の動きに太陽の動きがかさなって、潮の満ち引きの大きさが決まります。もっとも満ち引きが大きくなるときを「大潮」と呼びます。

 日本の太平洋側の満潮と干潮の差は2mあります。日本海側は太平洋側にくらべると小さく、40cmです。世界でもっとも満ち引きが大きいのは、カナダのファンディ湾で、15mにもおよびます。これはビル5階分にもなる高さです。また、アジアで大きいのは韓国の仁川で、10mほどの満ち引きがあります。
(参考サイト:海上保安庁https://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN8/sv/teach/kaisyo/tide2.html

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