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現代の貨物船は、貨物の種類によって船の形やしくみがさまざまにわかれています。これはできるだけ効率よく貨物を運ぶためで、こうした特定の貨物にあわせて造られた船を「専用船」と呼びます。コンテナ船や原油タンカーなどがその代表です。

■ 原油タンカー
船体の中は壁で仕切られたタンクになっています。原油の積みおろしはポンプでおこないます。


■ LNG船
液化天然ガス(LNG)を専門に運ぶ船です。LNGはマイナス162℃の超低温で運ぶため、超低温でもこわれない特別な素材のタンクをそなえています。天然ガスは超低温で液化することで体積が600分の1になり、大量に運ぶことができます。


■ コンテナ船
あらかじめ貨物を入れたコンテナと呼ぶ箱を専門に運ぶ船です。現代の国際定期航路の中心で、貨物船の中ではもっとも速く走ります。最大のものでは長さ20フィート(約6m)のコンテナを6,000個以上積めます。


■ LPG船
原油を精製するときに発生する石油ガスを液化したもの(LPG)を専門に運ぶ船です。ガスの液化には低温で液化するタイプと、高圧で液化するタイプがあります。


■ 鉱石専用船
ばら積み船の一種で、鉄鉱石やボーキサイト、ニッケルなどの鉱石原料を専門に運ぶ船です。船倉内はいくつもの壁で仕切られていて、それぞれに貨物が積みこまれます。


■ 木材船
原木(丸太)や切りそろえられた製材を専門に運ぶ船です。木材は船倉内だけではなく、甲板にもたくさん積まれます。


■ ばら積み船
小麦や石炭などの貨物を袋や箱などにつめないで、バラバラのままで船倉内に積みこみ、運ぶ船です。


■ チップ船
木材船の一種で、チップ(紙の原料になる木材の小片)を専門に運ぶ船です。


■ 自動車専用船
自動車を専門に運ぶため、船内は駐車場のビルのようになっています。積荷の自動車は運転者が運転をして積みおろされます。最大のものでは乗用車を一度に6,000台以上運ぶことができます。


■ セメント専用船(写真提供・神田造船所)
セメントを袋づめしないで、船倉内に直接入れて運びます。セメントの荷役は機械やポンプでおこないます。


■ RORO船(ロールオン・ロールオフ船)
船の前後からランプウェイと呼ばれる橋をのばし、ランプウェイを渡って直接トラックやフォークリフトが船内に入り、貨物を積みおろします。


■ タグボート
小まわりできない大型船が港に入ってきたときなどに、船体を押したり引いたりして手助けをします。船の大きさにくらべて強力なエンジンを積んでいます。


■ クルーズ客船
船内にはレストラン、劇場、プール、図書室などいろいろな設備があり、何日間にもわたって、日本中や世界中を旅行するための船です。現在日本には5隻の大型クルーズ客船があります。


■ カーフェリー
決まった都市と都市の間を定期的に走り、乗用車やトラックなどと人をいっしょに運ぶ船です。大型カーフェリーにはレストランや浴室などもあり、船旅が楽しめます。


このほか6,500mまでもぐれる潜水調査船「しんかい6,500」、海上の気象や海底の鉱物資源を調査する「海洋観測・調査船」、海底の土砂や流れだした油を回収する「しゅんせつ船・油回収船」など、さまざまな船が活躍しています。