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国際信号旗ってなに

 港にとまっている船や走っている船を見ると、国旗や船会社の旗のほかに、マストにいろいろな形と色の旗を上げていることがよくあります。これは国際信号旗といって、世界中の船でつかえるように考えられた旗です。現代のように無線電話や通信衛星などをつかって、はなれた船どうしが簡単に話をすることができるようになっても、大切な通信のための方法なのです。旗なら、言葉がちがう国の船でも意思を伝えあうことができますし、まわりにいるほかの船に、一度に伝えることができます。

 旗をつかって船と船、船と陸とで意思を伝えあうことは、かなりむかしからやっていましたが、現在つかわれている国際信号旗はアルファベットをしめす26枚と、数字をしめす10枚など、あわせて40枚です。この40枚をいろいろ組みあわせてつかいますが、ふつうは1~4枚の組みあわせで意味がつうじるようになっています。たとえばアルファベットの「O」の旗なら「人が海に落ちた」、アルファベットの「U」と「W」をつづけると「安全な航海をお祈りします」という意味になります。船どうしで旗をあげて、会話ができるのです。

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