第3回海洋文学大賞作品の決定について(H11.5)

募集期間 平成10年7月20日~平成11年2月28日
募集結果 応募総数551点 (小説・ノンフィクション部門289点、童話部門262点)

受賞作品

小説・ノンフィクション部門

大 賞

該当作品なし

佳 作

「地球自転の音」(小説)
芳安健五(広島県広島市)
「春の曳き船」(小説)
北崎白彦(大阪府大阪市)
「海賊・マラッカの風の中で」(小説)
大橋 郁(東京都小金井市)

童話部門

大 賞

「ちびひれギン」
竹内賢寿(愛知県名古屋市)

佳 作

「黒牛のいる海」
矢野えつこ(京都府城陽市)
「ギョロ目のいた夏」
林田隆一郎(兵庫県尼崎市)
「うみのそらと、ちいさなつばさ」
麻田茂都(山梨県白州町)

大賞受賞者プロフィール及び大賞作品あらすじ

童話部門 「ちびひれギン」

受 賞 者

竹内賢寿(たけうち たかとし、本名と同じ)
男性 1958年徳島県北島町生まれ 高崎市立高崎経済大学卒
地方公務員

あらすじ

体もひれも小さいイワシのギンは、群について行けず、仲間の間ではやっかいものだったが、おじいさんイワシから大きなひれをもらったギンは泳ぎもうまくなり一人前になる。そしてサメの襲撃から仲間を救ったが、ひれに傷を負ってしまい、ふたたびもとのちびひれギンになってしまう。そんなギンに仲間のあたたかい手が差し出される。

特別賞受賞者

作家

阿川弘之(神奈川県横浜市)

授賞理由

「春の城」「暗い波濤」「軍艦長門の生涯」「井上成美」「新版山本五十六」など、海を舞台にした戦争と人間のかかわりを描いた作品や、「女王陛下の阿房船」やエッセーなどで、船旅の魅力を著し、激動日本の海と船、そして平和な海の魅力を世代を越えた読者に知らしめた功績。

注.特別賞選考対象について
著作を通じて海洋文学のジャンル(小説・ノンフィクションの分野に限る)における著作活動において顕著な活躍をされ、すぐれた作品を発表された作家で、現在ご健在の方を対象とする。