パンやお菓子などの原料となる小麦。日本で消費されている小麦のおよそ9割が輸入したものです。
では、どのように外国から日本まで届くのでしょうか?

  • ① 外国の小麦の産地
  • ② 陸上輸送
  • ③ 外国の港
  • ④ 海上輸送
  • ⑤ 日本の港
  • ⑥ 港の倉庫(サイロ)
  • ⑦ 陸上輸送
  • ⑧ 製粉工場で小麦粉へ
  • ⑦ 海上輸送

小麦を運ぶ専用船「ばら積み船」

小麦は、外国から日本まで、おもに船で運ばれており、小麦を運ぶ専用船を「ばら積み船」とよびます。
一度にたくさんの小麦を運ぶために、箱や袋などには入れず、小麦をつぶのまま船に積みこみます。
種類の異なる小麦が混ざらないように、また、船のバランスをとるために、船の中の倉庫はいくつかの区画に分かれています。
ばら積み船では、他に牛などの飼料になるとうもろこしや鉄の原料となる鉄鋼石なども運ぶことができます。



小麦の輸入先を見てみよう

日本で消費されている小麦は、主にアメリカやカナダ、オーストラリアなどの国々から輸入されています。

出典 農林水産省ホームページ

⑤ 日本の港

港とは、日本と世界を結ぶ海の玄関口。船がモノや人をのせたり、おろしたりする場所です。船に貨物(荷物)を積んだり、おろしたりする作業を荷役(にやく)といいます。
港には、小麦を積みおろすための特別な設備が整っています。

⑥ 港の倉庫(サイロ)

船からおろされた小麦は「サイロ」とよばれる筒型の倉庫に一時的に保管されて、そのあと、別の港や製粉工場などへ運ばれます。
大きなサイロだと、筒1本が高さ30m・直径8mもあって、およそ1,000トンもの小麦を筒1本に保管することができます。※千葉共同サイロの場合

⑦陸上輸送(コンベア)

サイロにとなりあった製粉工場へは、コンベアをつかって、小麦を運びます。

⑦ 陸上輸送(トラック)

港から少し離れた場所にある製粉工場へは、トラックをつかって、小麦を運びます。

⑦海上輸送

外国から届いた小麦を、大きな港で一度おろしたあと、別の船に積みかえて、ことなる国内の港へ運ぶこともあります。

ニューマチックアンローダー

船で運ばれてきた小麦は、ニューマチックアンローダーという機械で吸い上げて、サイロ(小麦の倉庫)へ運びます。

船をタテに切ってみると

小麦の粒の写真

船で運ばれてくる小麦の粒。小麦粉に製粉される前の状態。

ワークシート

パンの原料である小麦はどのようにして私たちのところへ届くのでしょうか?

動画や写真などを見て、ワークシートの問題を考えよう!

ワークシート ダウンロード
解答例 ダウンロード

1隻のばら積み船で運ぶことができる小麦で、何斤の食パンができるでしょうか?
※大きなばら積み船で運ぶことができる小麦粒の量を80,000トン、小麦粒から小麦粉となる胚乳の割合を83%、食パン1斤12.5四方㎝として算出。

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