学習 02
いろいろな輸送を知ろう
日本は海に囲まれているため、外国との間で物を運ぶときには、船と飛行機が使われますが、そのほとんどを船が担っています。
国内では、船や飛行機に加えて、さまざまな輸送手段を使って物が運ばれており、高速道路の整備が進むことでトラックによる輸送も増えてきました。また、大量の荷物を一度に遠くまで運ぶことができる「貨物列車」も活用されています。このように、それぞれの特色を生かして、効率よく物が運ばれているのです。
日本で完成した自動車は、外国でとても人気があって、さまざまな国に輸出されています。
では、外国までどのように運ばれているのでしょうか?
自動車は30,000点以上のさまざまなパーツからできています。パーツは、それぞれのパーツをつくる関連工場から、作業に合わせて組み立て工場に届けられます。
さまざまなパーツを組み立てて自動車を完成させるのが、組み立て工場です。組み立て工場は、完成した自動車をさまざまな地域へ船で運ぶことがおおいため、港へのアクセスも考えられ、たてられています。
自動車をのせて運ぶトラックをキャリアカーといいます。うしろのトレーラーは、2段にわかれていて上の段と下の段にそれぞれ自動車をのせて運ぶことができます。キャリアカーを使って、近くの港まで自動車が運ばれます。
自動車は、おもに日本の港から外国の港まで、船で届けられます。港とは、日本と世界を結ぶ海の玄関口。船が荷物や人をのせたり、おろしたりする場所です。船に荷物を積んだり、おろしたりする作業を荷役(にやく)といいます。
映像提供:公益財団法人海技教育財団
大きい自動車専用船だと、その長さはおよそ200mにもおよびます。50m走コースの4本分の長さです。
映像提供:日本郵船株式会社
自動車を運ぶための船。船内は立体駐車場のようになっていて大きな船だと6,000台以上の自動車を運びます。船は、1度にたくさんの自動車を運ぶことができるので、効率よく自動車をさまざまな場所へ届けることができます。
船は、船の一番うしろについている巨大なプロペラを回転させることで進みます。そのプロペラを回すのは、エンジンの力です。エンジンのほかにも、発電機やボイラーなどさまざまな機械が船にはあり、その機械の管理を行う場所がエンジン室です。また、それら機械を管理する人のことを機関士といいます。
映像提供:川崎汽船株式会社
船内のほとんどが自動車をのせるための駐車場になっています。たくさんの自動車をのせるためにさまざまな工夫がなされています。
ブリッジとは、船を操縦する場所です。船を操縦する人を航海士、船の最高責任者を船長とよびますが、船長と航海士が交代で24時間止まることなく船を動かしています。
写真提供:一般社団法人日本船主協会
船は、それぞれことなる仕事をする「船員」みんなの力で動いています。
映像提供:一般社団法人日本船主協会
パンやお菓子などの原料となる小麦。日本で消費されている小麦のおよそ8割が輸入したものです。では、どのように外国から日本まで届くのでしょうか?
日本で消費されている小麦は、主にアメリカやカナダ、オーストラリアなどの国々から輸入されています。
小麦は、外国から日本まで、おもに船で運ばれており、小麦を運ぶ専用船を「ばら積み船」とよびます。一度にたくさんの小麦を運ぶために、箱や袋などには入れず、小麦をつぶのまま船に積みこみます。種類の異なる小麦が混ざらないように、また、船のバランスをとるために、船の中の倉庫はいくつかの区画に分かれています。ばら積み船では、他に牛などの飼料になるとうもろこしや鉄の原料となる鉄鋼石なども運ぶことができます。
写真提供:川崎汽船株式会社
船で運ばれてきた小麦は、ニューマチックアンローダーという港の施設で吸い上げて、サイロ(小麦の倉庫)へ運びます。
小麦などの穀物のつぶは軽いから、運んでいるときに、右や左にかたよってしまうことも。バランスをくずさないように、船のなかはこんな形をしてるよ。
港とは、日本と世界を結ぶ海の玄関口。船がモノや人をのせたり、おろしたりする場所です。船に貨物(荷物)を積んだり、おろしたりする作業を荷役(にやく)といいます。港には、小麦を積みおろすための特別な設備が整っています。
動画提供:千葉共同サイロ株式会社
船からおろされた小麦は「サイロ」とよばれる筒型の倉庫に一時的に保管されて、そのあと、別の港や製粉工場などへ運ばれます。大きなサイロだと、筒1本が高さ30m・直径8mもあって、およそ1,000トンもの小麦を筒1本に保管することができます。
※千葉共同サイロの場合
サイロにとなりあった製粉工場へは、コンベアをつかって、小麦を運びます。
港から少し離れた場所にある製粉工場へは、トラックをつかって、小麦を運びます。
外国から届いた小麦を、大きな港で一度おろしたあと、別の船に積みかえて、ことなる国内の港へ運ぶこともあります。