海船なるほどサーチAND OR














せまい海峡や港などは潮の流れが複雑で、それぞれに特徴があります。また、海の浅いところも多くなっています。そのうえ船がたくさん行き来しますから、安全に走るためには、操縦にも特別の注意が必要です。そこで、これらの海をとおるときに、その海峡や港の海の状況をよく知っている人を乗せて、船長が船を動かす支援をします。これがパイロット、日本語で水先人と呼ばれる人たちです。ふつうパイロットというと飛行機の操縦士を思い浮かべますが、もともとは船の水先人のことなのです。パイロットは誰でもがなれるわけではなく、おもに外国航路の船長をつとめた人が国の試験に合格してなることができます。
 現在、日本の海域には39カ所の水先区と呼ばれる、パイロットが仕事をする区域があり、700名あまりのパイロットがいます。このうち横浜川崎区、横須賀区、関門区、佐世保区、那覇区の5つの港域と、東京湾(東京、千葉、木更津などをふくむ)、伊勢三河湾(名古屋、四日市、衣浦などをふくむ)、大阪湾(神戸、大阪阪南などをふくむ)、備讃瀬戸(水島などをふくむ)、来島海峡、関門海峡の6つの水域を強制水先区といって、一定の大きさ以上の船は、その船の船長がその港、水域をたびたびとおっている場合をのぞいて、必ずパイロットを乗せなければならないと決められています。

船長(左)とともに操船するパイロット(右)(写真提供・日本パイロット協会)