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マリンレジャーとは/マリンレジャーの楽しみ方/マリンレジャーを安全に
ヨット、モーターボート、スキューバダイビング、ボードセイリングや、昔から親しまれている海水浴、釣り、潮干狩りなど、海でのさまざまな遊びやスポーツをマリンレジャーと呼んでいます。今日ではすっかりお馴染みのマリンレジャーという言葉ですが、私たちに広く知られるようになったのは1970年代(昭和40年代後半)で、その頃からモーターボートを中心に、海洋性のレクリエーションとして広がってきました。
昭和40年当時、全国のレジャー用のモーターボートはわずか1万隻あまりでしたが、現在では47万隻を越えています。また、近年では都会のウォーターフロントや海浜リゾートでのレジャー、手軽なレストラン船によるクルージングや大型客船による本格的なクルージングなど、マリンレジャーの多様化も進んでいます。また、モーターボートなどのマリンレジャー用品を集めたボートショーも毎年開催され、多くの人達の関心を集めています。
マリンレジャーを盛んにするにはマリーナなどの施設の整備が必要ですが、それ以上に、大自然である海を相手に楽しむために、「安全は自ら守る」という自覚が重要です。適切な訓練を受け、ルール、マナーを守ってマリンレジャーを楽しみましょう。

■ マリンレジャーの楽しみ方
マリンレジャーにはモーターボート、ヨット、スキューバダイビングなどさまざまな楽しみ方があります。また、モーターボートでパラシュートを引いて海上を浮遊するパラセイルなど、複数のスポーツをミックスした新しい楽しみ方も盛んです。

■ モーターボート
モーターボートは高速で走る爽快感が魅力ですが、水上スキーのようにモーターボートを利用したスポーツも盛んです。モーターボートは種類別に釣り用のフィッシングボート、波のない海を高速で走るためのスポーツカータイプのランナバウト、大型で居住設備を重視して数日間以上の航海が可能なキャビンクルーザーなどに分けられます。
■ ヨット
風が動力源のヨットは、大型艇になれば世界一周も可能で、実際、世界一周レースも行われています。ヨットは種類別にクルージングを楽しむために居住設備を重視したクルーザー(クルージング・ボート)、競技用のクルーザー・レーサー(外洋レース艇)、沿岸でレースなどを行うためのディンギーに分けられます。セイル(帆)を操作してヨットを自由に走らせることをセイリングといいます。セイリングのためには判断力やある程度の経験が必要ですが、風をつかんでヨットを走らせるのは大きな醍醐味です。
■ ボードセイリング
ボードセイリングはサーフィンとヨットを合わせたようなマリンスポーツで、サーフボード(板)にセイル(帆)を取り付け、セイルを操作して楽しみます。1967年に米国で考案された比較的新しいスポーツですが、現在ではたくさんの愛好家がおり、オリンピックや国体の正式種目になっています。ヨットより手軽で、また、サーフィンと違い、波がなくても風があれば楽しめるのが特徴です。
■ スキューバダイビング
スキューバダイビングはもともと軍事用に開発されたものですが、第2次大戦後、一般向けにアクアラングという商品名で登場しました。日本では1960年代後半から人気が高まり、現在では40万人を越える愛好家が楽しんでいます。スキューバダイビングは高圧の空気ボンベを背負い、足にフィン(ひれ)などをつけ、自力で海底に潜ります。
■ 水上スキー
モーターボートに曳かれて水上を滑走する水上スキーは、モーターボートの性能向上にともない、1920年ごろから欧米で流行した、板をボートに引かせるアクアプレンという遊びが、現在のかたちに発展したと考えられています。水上スキーにはレジャーとしての楽しみ方の他、一定間隔で並べられたブイの通過を曳航速度やスキーを引くロープの長さを変えて競うスラローム、フィギュアスケートのように演技を競うトリックなどの競技スキーや、滑りながらピラミッドや肩車などアクロバット的な動きを見せるショースキーなどがあり、盛んに行なわれています。
■ サーフィン
現在見るようなスタイルのサーフィンが登場したのは、20世紀に入ってハワイにサーフィンクラブがつくられたのが始まりとされていますが、南太平洋の島々の人達は、千年以上も前からサーフィンを楽しんでいたといいます。サーフィンはサーフボードという板状の道具に乗って楽しみます。これに腹ばいに乗り、沖合へ漕ぎだし波を待ちます。自分が乗る波を決めたらタイミングをはかって漕ぎだし、ボードの上に立ち上がり、後はバランスをとりながら、「波乗り」を楽しみます。
■ 安全に楽しむためのルール
モーターボート、スキューバダイビング、サーフィンなど、どんなマリンレジャーを楽しむ場合でも、もっとも大切なことは事故を起こさないことです。せっかくの楽しみが、ちょっとした不注意やミスで台なしになってはおしまいです。ましてや、けがをしたり人命が失われるようなことになっては、マリンレジャーを楽しむ資格はないでしょう。そうならないために、つねに気象や海象に注意を払い、ルールを守ることを心がけてください。
日本周辺の海は天候の変化のはげしいところも多く、また、岸からすぐでも潮の流れが速いところや、急に深くなっているところなどがあります。必ずしもすべての海がマリンレジャーに適しているわけではないことは、心得ておくべきです。初めて出かける海では、事前にガイドブックや水路誌などで情報を得ておくことはもちろんですが、地元のマリンショップやマリーナなどで、現地の最新情報を積極的に集めるようにしましょう。アドバイスを受けるのもよい方法です。
たとえば、モーターボートで航海に出る場合を考えてみましょう。安全航行のためには、まず気象情報の収集が欠かせません。新聞やテレビ、ラジオなどで情報収集するほか、現地では実際に空のようすを観察することも大切です。出港前には船体、エンジンの点検をし、救命胴衣やアンカー(錨)などの必要な備品がそろっているか、燃料は十分入っているかの確認を忘れずに。また、航海計画に無理がないかどうかチェックし、航海計画書類をマリーナ等へ届けましょう。航海計画を立てる際には、走る海域の状況をよく調べ、余裕をもったスケジュールを立てることが大切です。同乗者がいる場合には、救命胴衣の着用や、ボート上での過ごし方の注意点などを確認しておきましょう。出港後は、法規をしっかり守って航行することが第一です。見張りを十分に行って、海水浴場や漁場、ダイバーが潜っている可能性のある海域などへは近づかないことも大切です。また、ゴミはいっさい海に捨てないで持ち帰る、故障や事故を起こしている他船を発見した場合は、可能なかぎり救助に協力するなど、海で楽しむ者として、マナーを守ることも求められます。