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船 ~船のいろいろ/船の大きさ、重さ、速さ/コンテナの種類とコンテナで運ばれてくる物~
~ 船のいろいろ ~
船は用途に応じて、さまざまなタイプの物があります。用途別に貨物船や客船などの商船、海洋観測船や消防艇などの特殊船、それに軍艦の3つに分けられます。ここでは商船の代表的なタイプをみてみましょう。
■ 貨物船
貨物を専門に運ぶ船です。貨物の種類によってさまざまなタイプの船が登場しています。外国との貨物輸送に従事する外航船と、日本国内用の内航船にわけられます。
外航貨物船
[ オイルタンカー ]
[ コンテナ船 ]
[ 自動車専用船 ]
[ LNG船 ]
[ LPG船 ]
[ ばら積み船 ]
[ 鉱石専用船 ]
[ 重量物船 ]
[ 木材専用船 ]
内航貨物船
[ 一般貨物船 ]
[ コンテナ船 ]
[ オイルタンカー ]
[ ケミカルタンカー ]
[ セメント専用船 ]
[ RORO(ローロー)船 ]
[ プッシャーバージ ]
客船
[ 外航クルーズ客船 ]
[ 長距離フェリー ]
[ 短距離フェリー ]
[ 離島航路貨客船 ]
[ レストラン船 ]
~ 船の大きさ、重さ、速さ ~
■ 大きさ、重さ
船の大きさを表すもっとも代表的な単位が「トン」です。トンには総トン数、載貨重量トン数、排水量などいくつかがありますが、もともとは15世紀の初め頃、船から税金を取るためにイギリスで定められたといわれています。
総トン数は船の大きさを表すものです。トンという呼称がつきますが、船そのものの重さを表しているわけではなく、船の容積を基に算出したものです。現在の総トン数は、1982年に発効された「船舶トン数に関する国際条約」で定められた算出方法によって計算されています。それ以前は各国で計算の仕方がまちまちで、問題となっていました。
載貨重量トン数は船が積める貨物の総重量を表すものです。どれだけの貨物を積めるかの指標となるので、貨物船の大きさを表す場合によく使われる単位です。
排水量は船が水に浮かんだとき、船体によって押しのけた(排水した)水の総重量を表すもので、船自体の重さを表しています。積荷によって船の総重量がほとんど変化しない、軍艦などの大きさを表すときによく使われる単位です。
■ 速さ
船のスピードを表す単位をノットといいます。ノットはロープの結び目を表すノット(knot)のことですが、なぜこれが速力の単位になったのかというと、16世紀中頃から、船の速力測定にハンドログという器具がもちいられるようになりました。これはロープにつなげた錘付の木片を海中に流し、一定時間内にどれだけ流れたかを計測するものでした。ロープには約14.4mごとに結び目がつけられ、結び目が1つ繰り出されれば1ノット、3つ繰り出されれば3ノットといっていたのです。この単位が現在でも使われているわけです。1ノットを時速に換算すると1海里(1,852m)となります。現代の船では、速力は人工衛星を利用したシステムで簡単に算出されます。
スピード比較時速(km)
 ボーイング747型機 910(マッハ約0.75)
 新幹線のぞみ270
 乗用車80
 ジェットフォイル80(約43ノット)
 大型コンテナ船43(約23ノット)
※スピードはおよその運航(巡航、運転)速力です。
~ コンテナの種類とコンテナで運ばれてくる物 ~
製品の輸出入は、その製品の形態によって自動車専用船、重量物運搬船などの専用船で行なわれています。なかでも精密機器、エレクトロニクス製品など、今日の製品輸送に欠かせない存在がコンテナ船です。
コンテナ船は1960年代に入って登場した貨物船で、従来の荷役方法を一新した船です。従来の貨物船は、船が着岸すると貨物をひとつひとつ船からおろしたり積み込んでいましたが、コンテナ船では、事前にコンテナと呼ぶ箱に貨物を詰め込んでおいて、船が着岸したらいっきにクレーンで積み下ろしをするのです。これによって荷役に必要な時間が、従来の貨物船の1/10に短縮されました。
コンテナ船は貨物船の中では大変スマートに造られ、速力も24ノット(約45km)前後出せるようになっています。また、船には荷役装置がなく、荷役は岸壁にあるガントリークレーンと呼ぶ大型のクレーンで行います。
コンテナ船で使われるコンテナは、国際規格にしたがってつくられた金属製の箱で、長さが20フィートのものと、40フィートの2種類があります。幅と高さはともに約8フィートです。
コンテナのタイプにはいろいろなものがあります。もっとも一般的なのがドライコンテナで、一般雑貨輸送に広く使われます。冷凍した食肉などを運ぶのには冷凍コンテナが使われます。コンテナ内の温度を制御し、冷凍、冷蔵状態で貨物を運べるようになっています。バルクコンテナは米、大豆などのばら貨物を運ぶためのコンテナで、天井から貨物を流し込めるようにハッチがついています。タンクコンテナはジュース、ワインなどの液体貨物の輸送に使われます。そのほか、天井のないオープントップコンテナ、側面と天井がないフラットラックコンテナなどがあり、貨物の特性にあわせて使い分けられています。